2022.05.30 「特徴1.セルフマネジメント(自己管理)」-『ティール組織』③
ティール組織1つ目の特徴を掘り下げてみる。
●意思決定方法
誰もが決定権を持つ事ができる。但し、決定するまでに専門家と決定によって重大な影響を受ける人たちから助言を求めなければならない。そして、意思決定者はすべての助言を真剣に受け止め、慎重に考えてベストな行動方針を選択する。決定がより重大であればあるほど、必然的により多くの助言を受ける必要がある。なお、決定に至るまでの過程は関係者にオープンにすることで透明性を確保する。
●報酬とボーナス
基本給やボーナスについては自己申告制であり、それに同僚がフィードバックを加える。請求が控え目すぎる場合も、高すぎる場合も申請者に伝えられ、適正な金額に調整することで公平に評価される仕組みとなる。
●パフォーマンス管理
モチベーションを妨げるものがなく、自分の才能を発揮できる場所では、人は働く意欲を掻き立てられる。また、仲間同士の相互振り返りは、チームや個人の力が十分に発揮できない状況を改善する役割を持つ。クライアントと近い関係である従業員は、ニーズを素早く察知して応えることが可能となり、これも強力な動機付けとなる。
こうして要約してみると、ティール組織の構築はなかなか難しそうだと感じた。仕組みがあるだけでは成り立たず、従業員が主体性を持って行動し、組織に積極的に関わろうとする姿勢が大事なようだ。
著:田埜マサキ
