TOP
Column

コラム

2022.03.17 「幸せの波及効果」-『幸福優位7つの法則』⑪


 ポジティブもネガティブも伝染し、幸も不幸も他人への波及効果をもたらす。つまり、「七つの法則」を日常に取り入れることで、幸福優位性の恩恵を自分のみならず周囲にも届けることが可能になる。具体的には、自分が幸せになれば、周囲にも幸福感をもたらす。そして、周囲の幸せは、自分の幸福感を高めるという好循環を生み出す。

 

 「七つの法則」は、全部が分かちがたく関連している。例えば、「テトリス効果」は「再起力」を支援する。身の回りからポジティブなものを探し出す訓練ができれば、失敗も成功の機会と再定義できるようになるからだ。また、「ソーシャルへの投資」は「20秒ルール」を活用するのに役立つ。周りからの応援によって、新しい習慣を簡単に投げ出さなくなるからだ。このように、一つの法則の効果が他の効果を引き起こし、それぞれの寄せ集めを遥かに超えた相乗効果を得られる。

 

 

 七つの法則を一度に全て取り込もうとすれば、きっと挫折してしまうだろう。まずは、一つ一つの法則を毎日確認することで、徐々に生活に浸透させたい。今後の方向性としては、幸福エクササイズを実践し、獲得した幸福感とポジティブさを用いて「第三の道」を発見し、その踏破に「心のレバレッジ化」の活用を考えている。実際、これほど順調にはいかないだろう。それでも行動すれば何かが変わると信じたい。その第一歩として、双極性障害の専門書を数冊購入した。克服すべき対象を正確に把握することで、ポジティブ心理学をより活かせるヒントを見出せるかもしれないと考えたからだ。今もなお続く闘病生活を再起力の糧にしたい。そして、無駄なことなんて何一つないのだと、自分に言い聞かせたい。

著:田埜マサキ

 

 

コメントを書く

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)

PAGE TOP