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コラム

2022.03.17 「法則7 ソーシャルへの投資」-『幸福優位7つの法則』⑩


「非常に幸せな人々」という研究がある。その結果、最も幸せな上位10%の人達と、他の人達とを区別する特質はたった一つ、「強固な人間関係」であることが判明した。

 

 人が生き生きと暮らすためには、食物や空気と同様に、他者とのつながりが欠かせない。豊かな人間関係が、幸福度や仕事の成功に最も大きく関わることを、多くの研究結果が示している。しかし、重大で深刻な局面であればあるほど、それに直面した時、人は社会とのつながりを断って、自分の殻に閉じこもってしまいがちだ。辛いときほど、他者とのつながりを大事にして欲しい。信頼できる人間関係、つまりパートナー、家族、友達、同僚などに囲まれていると、人は感情的、知的、身体的エネルギーを何倍にもすることができる。加えて、良好な社会的つながりは、喜びを生じさせ、不安を鎮め、集中力を増し、免疫システムを活性化し、頭と体をよりよく働かせる効果がある。

 

 

 同僚や上司との良好な人間関係は、医者が処方する治療薬よりも効果が大きいと感じる。その証拠に、勤め始めてから体調はみるみる良くなった。担当医も驚くほどの回復ぶりである。しかし、ここにきて暗雲が立ち込めるのを感じる。体調の優れない日が続くことで、ネガティブな感情が溢れ出し、心が疲れて閉じこもりたくなってしまうのだ。かつての自分なら既に負の感情に飲み込まれて、惰眠を貪っていたと思う。でも私は少し変われた。今こそ社会とのつながりがもたらす恩恵を信じ、迷いと弱気を払いのけ、学ばせていただいたポジティブ心理学の英知を総動員することで、目の前の難局を乗り越えたい。

著:田埜マサキ

 

 

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