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コラム

2022.06.09 「正しく実践するための12項目(前半8項目)」-『オープンダイアローグとは何か』②


1.ミーティングには2人以上のセラピストが参加する

2.本人、家族、友人、医師、看護師なども参加する

3.開かれた質問をする

4.治療メンバーはクライアントの発言に応える

5.今この瞬間を大切にする

6.複数の視点を引き出す

7.対話においては関係性に注目する

8.問題発言や問題行動には淡々と対応しつつ、その意味には注意を払う

 

 4の具体例としては「クライアントの言葉を使う」「感度のいい聞き手となる」「沈黙を含む非言語的なメッセージに波長を合わせる」などがある。

 

 5の方法は、クライアントが示した反応に速やかに応じることと、安心して感情を表出できる余裕を確保することが挙げられる。

 

 6については、メンバーの多様な意見を多様なままで受け入れることと、クライアントの内面における多様性に耳を傾けることが重要。

 

 7については、問題があってもすぐに病理に結びつけず、関係性のなかで考えるようにすること。質問する場合には、家族関係や参加者の関係性が、よりはっきりするような質問を工夫することが望ましい。

 

 8については、クライアントの問題行動を、善悪やその病理性という視点から考えるのではなく、そこにどんな意味があるのか?どういう状況なら意味を与えられるか?という視点から考える。

著:田埜マサキ

 

 

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