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コラム

2022.02.15 「第7章 教育―マインドセットを培う」-『MINDSET』⑦


 子供を褒めるときは、その子の特性ではなく、努力して成し遂げた内容を褒めるべき。早さや正確さを褒めると、「すばやく完璧にできれば賢いと思われるから、難しいことには手を出すまい」と固まった考え方になってしまうし、頭の良さを褒め続けると、学習意欲が損なわれ、成績も低下するという調査結果がある。

 

 優れた教師は、知力や才能は伸ばせると信じており、学ぶプロセスを大切にする。世界的なピアニスト、彫刻家、水泳選手、テニス選手、数学者、神経学者など120名を調査した結果、ほとんどが驚くほど温かくて度量の大きい教師に最初の手ほどきを受けていた。その教師たちは決して到達基準を下げたりしないが、生徒に評価を下すのではなく、信頼しあえる雰囲気で生徒を包み込む姿勢の持ち主だった。

 

 

 本章では子供に対しての教育方法について述べられているが、大人同士のコミュニケーションにおいても応用を利かせられると考える。具体的には「相手を評価してやろう」という姿勢を意識して無くし、「相手の成長ぶりに関心がある」という姿勢を維持すれば、良好な人間関係を築くことに活かせるだろう。また、他人への褒め方や励まし方についても、結果ではなく、プロセスや目的意識に目を向けたメッセージを送ることが円滑なコミュニケーションに繋がるだろう。

著:田埜マサキ

 

 

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