TOP
Column

コラム

2022.06.09 「オープンダイアローグとは?」-『オープンダイアローグとは何か』①


 オープンダイアローグとは、患者や家族から連絡をもらって24時間以内に訪問し、繰り返しのミーティングを通して症状緩和を目指す療法である。統合失調症などで見られる妄想は、モノローグによって強化され、ダイアローグによって解消されるはずという思想を持つ。

 

 治療は統合失調症だけではなく、うつ病やPTSDなども対象に含まれ、ミーティングの参加者は、患者、家族、友人、医師、看護師、セラピストなどが対象となる。

 

 ミーティングは基本的に医療チームでの話し合いもすべて患者の眼の前で行い、患者の同意なしに進めることはない。医師の指導を仰ぐなどの上下関係はなく、専門家も家族や友人も同じ立場で発言し、耳を傾ける。

 

 可能な限り「開かれた質問(「はい/いいえ」以上の答えが求められる質問)」から対話を始め、治療チームは患者やその他のメンバーの発言すべてに応答しなければならない。一般的に推奨されている問いかけは「なぜこのミーティングを開こうと思ったのか?」「ミーティングの機会をどのように使いたいか?」「どんなふうに始めたらよいか?」など。こんなふうに誰もが答えらえる質問で、発話の敷居を下げ、対話へと誘導していく。

 

 

 うつ病にも効果が期待できるのは、その根底にある不安もモノローグによって強化されるものであり、それはダイアローグによって解消されるからなのかもしれない。

著:田埜マサキ

 

 

コメントを書く

メールアドレスが公開されることはありません。

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)

PAGE TOP